Ninja250Rにウインカーポジションキット取り付け

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今回は夜間の視認性向上とドレスアップの意味も込めて、Ninja250Rにウインカーポジションキットを取り付けていきます。

ウインカーポジションとは

フロントのウインカーランプを常時点灯し、車幅灯(ポジションランプ)と同様に機能させることです。片側のウインカーを出すと反対側は消灯し、ウインカー動作が終わると両側とも点灯状態に復帰します。(片側消灯ではなく減光タイプもあるが保安基準を満たさない車両あり)

取り付け前の準備

次の製品を使用します。

低価格で、ポジション時に減光機能があるこの製品にしました。

取り付けの条件は次の通りです。

  • ポジション時は減光してほしい
  • スイッチで機能のオンオフを切り替えたい
  • できるだけ純正の配線は残したい

配線図

今回のウインカーポジション化をするための配線図
今回のウインカーポジション化をするための配線図

車体に取り付け

左右のカウル、シートも外します
左右のカウル、シートも外します

まずはカウルを外します。

カウルを外したついでに、クーラントの残量が少なかったので追加しました。同じケミテックのクーラントです。

クーラント補充
クーラント補充

本体やスイッチを取り付けてから配線の取り回しをしていきます。ウインカーポジションはプラス側にスイッチを取り付けてポジションのオンとオフを切り替えられるようにします。スイッチを付けても、ウインカーの動作に問題はありません。

スイッチはハンドルに付けられる、デイトナの製品を使用します。キルスイッチの隣に取り付けます。ちょうどスイッチ分のスペースでした。

キルスイッチの隣にスイッチを増設します
キルスイッチの隣にスイッチを増設します

ポジションキット本体はバッテリーがあるスペースに付属の両面テープで取り付けます。ECUやリレーなど配線が集まっている部分なので、キットから出ている配線は写真の奥側(車体右側)に逃がし、バッテリーのフロント側下部を通して車体左側に持ってきました。

また、このキットには動作の切り替えをするスイッチが2つ付いていて、スイッチ1は↓(ウインカー時片側消灯モード)、スイッチ2は↑(ウインカーポジション機能ON)にしておきます。両面テープを使用する際は、しっかりと接着面をパーツクリーナーなどで脱脂しておいてください!また、貼り付け後1日程度は強い力を加えないようにしましょう。

奥に見えるのが今回のキット本体です
奥に見えるのが今回のキット本体です

本体、スイッチを取り付けたら配線類の取り回しをしていきます、

電源はヒューズボックスから取ります。キーオンで12Vが通電するいわゆるイグニッション連動にするので、ホーンやテールランプのヒューズを外し、エーモンから出ているヒューズ電源に差し替えます。これを使うと、配線の加工不要で、簡単にヒューズから電源が取れます。取り出す配線側にもヒューズが入っているので安心です。

電源のプラス側はハンドルに取り付けたデイトナのスイッチを割り込ませ、スイッチでポジション機能のオンとオフをできるようにします。マイナスは既に他の機器で使用しているマイナス線にエレクトロタップで接続しました。

ウインカーポジションにスイッチを付けても動作する?

ポジションキットのプラス線にスイッチを付けると、通常のウインカー動作にも支障があると思われるかも知れませんが、ほとんどの製品ではその様な問題は発生しません。

キットを装着することで、ウインカーリレーとウインカーの間にキットが入る形となりますが、キットのプラス線に12Vが来ていなくても、ポジション機能だけが使えないだけで、通常通りウインカーは作動します。また、ハザードについてもキットを装着しても問題なく作動します。

電源を確保したら、残りは左右のウインカーに接続する配線です。できるだけ純正の配線を残して、また純正風にしていきます。

車体から来ているウインカーのプラス線を直接ウインカーに繋ぐのではなく、キットを割り込ませてからウインカーに戻します。ウインカーのマイナス線は加工不要で、そのまま車体側に戻します。本来はウインカー線をカットしてハンダなどで取り付けますが、今回は250Rに合うウインカーのコネクタを用意しているので、それを使用します。

キットの配線を割り込ませたウインカーのコネクタ
キットの配線を割り込ませたウインカーのコネクタ

※ちなみに、250Rに合うウインカーコネクタは一般的な電工ペンチではかしめられません。細線に対応したものを使用します。そうしないとコネクタに金属のコンタクトが入りません。

右側のウインカーには、タンクの下あたりにある純正配線に沿わせます。

ガソリンタンクを外し、ついでにプラグの焼け具合もチェックしておきます。

Ninja250Rのガソリンタンク
Ninja250Rのガソリンタンク

「ひっさつ!だぶるエクステンションラチェット!」

プラグはガソリンタンクの下、奥まった場所にあります。マグネット付きのプラグレンチじゃないと結構大変です。手が届きません。

延長しないとプラグレンチが届きません
延長しないとプラグレンチが届きません
プラグの状態
プラグの状態

3000kmほど走ったプラグの状態です。イリジウムプラグを採用していて、焼け具合に異常はありません。パーツクリーナーで洗浄し、トルクレンチでしっかりと締め付けます。

左右のウインカーともに配線の取り回しが終わり、カウルを戻して作業終了です。最後にウインカーの動作確認をします。

取り付け完了
取り付け完了

次の動作を確認します。

  1. スイッチでポジション機能のオンオフができるか
  2. スイッチのオンオフ関係なく通常のウインカー動作はするか
  3. 片側のウインカーを作動させると反対側のウインカーポジションは消灯するか
  4. ウインカー作動後、ポジション機能に移行するか
  5. ハザードは動作するか

既に説明している通り、本体にもポジション機能を切り替えるスイッチがありますが、手元で簡単に操作したかったので別にスイッチを設けました。もちろん、スイッチがなくても問題なく動作します。スイッチがあると昼はポジション機能無効、夜だけ有効という形でワンタッチで切り替えられるので便利です。

ポジション時
ポジション時
ウインカー動作時
ウインカー動作時

取り付けてみての感想や注意点

今回取り付けたキットは、ポジション時とウインカーの動作時で微妙に明るさが違います。ウインカー時は100%、ポジション時は80%程度で点灯といったところでしょうか。あまり明るさに違いはありませんが、ポジション時に減光する機能が欲しかったので、個人的には評価高いです。※ポジション時の明るさは調整できません。

また、注意点ですがLEDではなくフィラメント球(250R純正で採用)でウインカーポジションを採用する場合は、長時間の点灯によりレンズが熱で溶けてしまったり電球の寿命が極端に短くなる可能性があるので、あまりおすすめしません。LEDウインカーに交換する場合は、別途ICウインカーリレーや抵抗が必要になります。

ウインカーポジションというものは初めてでしたが、問題なく取り付け・動作し、二輪車が抱える夜間の視認性の問題という点を少しは解決できたのではないでしょうか。ライトと左右にオレンジ色でウインカーポジションがあるので、より車幅や距離感を掴みやすく、かつドレスアップにも繋がります。

ご自身で作業される方は、必要な物を揃えたうえで、必ずキットの説明書などを参考にして作業しましょう。テスターやサービスマニュアルがあると便利です。
愛車の250R、人生の新たな楽しみを発見させてくれます。

Ninja250Rウインカーポジション化!
Ninja250Rウインカーポジション化!