
【山形~東京】おすすめの移動手段!新幹線・夜行バス、どの方法が安い? 乗り心地や費用、時間は…

今年は合わせて4回、山形~東京へひとり旅に行ってきました。バイク、夜行バス、新幹線、飛行機の各種交通手段を使ってきて、実際にかかった費用や移動時間、体への負担など実体験を基にまとめてみました。
山形から東京、逆に東京から山形へ移動する方にお役に立てればと思います。また、この記事では得に利用者の多い新幹線と夜行バスのお得な予約方法についてもご紹介します。
山形~東京、最も安い移動手段は?
| 夜行バス | 山形駅 ~ 東京駅 | 3,000円 ~ 8,000円 |
|---|---|---|
| バイク | 上山市 ~ 池袋 | 4,500円 ~ 8,000円 |
| 車 | 上山市 ~ 東京駅 | 10,000~15,000円 |
| 新幹線 | かみのやま温泉駅 ~ 東京駅 | 10,500円 ~ 11,450円 |
| 飛行機 | 山形空港 ~ 羽田空港 | 14,000円 ~ 30,000円 |
標準価格で算出した場合の移動手段は、「夜行バス」が最も安価で、続いて「バイク(自家用車)」と「新幹線」が同程度、最後に「飛行機」の順番でした!
夜行バスは日による価格差が大きいものの、2,000円台で乗れる日もあります。

一見安そうに見えるバイクですが、高速道路を使うかどうかが重要で高速を使うと片道で5,000円程度です。消耗品もありますので、それらを考えると新幹線と同程度か少し低い金額となります。
乗用車の場合は、片道の高速料金が約1万円です。飛行機は、後ほど触れますが最も速い移動手段であるものの、金額もそれなりです。山形空港までのアクセスがあまり良くないため、場合によっては新幹線のほうが早くて安いかも知れません。
最も速い移動手段は
| 飛行機 | 山形空港 ~ 羽田空港 | 1時間10分 |
|---|---|---|
| 新幹線 | かみのやま温泉駅 ~ 東京駅 | 2時間30分 |
| バイク(車) | 上山市 ~ 池袋 | 6時間 ~ 7時間 |
| 夜行バス | 山形駅 ~ 東京駅 | 6時間 ~ 7時間 |
移動時間で比較すると、最も早く移動できる交通手段はもちろん「飛行機」です。続いて新幹線、バイクや高速バスは同じ道路を走る移動手段のためかかる時間は同等です。
ただ、山形の場合「山形空港」から羽田空港まで直行便があるものの、山形空港までのアクセスが良くないため総合的に見ると新幹線のほうが移動に時間がかからない可能性があります。例えば、山形駅から山形空港までは車やバスで40分、鉄道を利用する場合は山形駅から最寄りのさくらんぼ東根駅まで30分、駅から空港まで車で10分です。
空港までの移動や搭乗手続きの時間も考えると、改札でタッチするだけで乗車できる新幹線は効率的だと言えます。
最も楽な移動手段は
個人の意見ではありますが、体への負担という点で比較すると、移動時間が短い飛行機や新幹線は楽な移動手段です。座席も広く、振動も少ないです。

対して、道路の上を走る車やバスは振動が大きい、座席が狭い、運転の必要性という点で快適とは言えません。ただ、自家用車であれば好きな時間に休憩を取ったり会話もできますが、夜行バスは決まった場所で休憩、会話もほとんどできない、隣との距離が近いという点から低い評価となりました。
知らない人が隣にいて、肩や足が触れるような状況でも寝れるという方は夜行バスでも困らないでしょう。
総合的に見る最適な移動手段は…
山形~東京間は、基本は「新幹線」が最も効率的で経済的な移動手段です。
費用をできるだけ抑えたいという方、朝早くからまたは夜遅くまで目的があるという方は夜行バスがおすすめです。
費用面のほか、滞在時間によって選ぶという方法もあります。
【新幹線・飛行機】始発 山形6時発→東京9時着、最終 山形21時発→東京23時着
【夜行バス】山形24時発、東京5時着
新幹線や飛行機は東京に着くのが早くて9時頃、対して夜行バスは5時頃です。逆方向でも、東京から出発するのが新幹線や飛行機は遅くて21時頃ですが、夜行バスは24時頃です。そのため、朝早くから用事がある、夜遅くまで観光したいという方にとって夜行バスはおすすめの手段と言えます。
家族揃って移動するなど5人以上の場合は、自家用車が最も経済的です。

新幹線のおすすめ予約方法
ここからは、実体験を基におすすめの「新幹線」と「夜行バス」の予約方法について紹介します。まずは新幹線の予約についてです。
山形新幹線は、全席指定席で自由席がありません。普通車かグリーン車から選びます。
予約サイト
JR東日本の「えきねっと」から予約するのがお得です。次回の利用で使える「JRE POINT」も貯まるので、ぜひ利用しましょう。
公式サイトから出発駅と到着駅、日時を指定して検索します。

「トクだ値 対象列車」と表示されている列車が先ほど紹介した割引が適用されます。
時刻や空席状況を確認し「きっぷ・座席の種類」を選択します。
【必ず列車を確認してください!】
「つばさ〇〇号」は山形~東京間を直通運転ですが、「やまびこ〇〇号」は福島~東京間の運行となります。山形~福島間は在来線の奥羽本線を利用する必要があります。
えきねっとでは「つばさ」と「やまびこ」の両方が表示されるのでご注意ください。詳しくはこの後紹介する「在来線と新幹線を使う方法も」をご覧ください。

次の画面できっぷの種類を選択します。
山形新幹線は「新幹線eチケットサービス」が利用できるので、紙のきっぷを受け取る必要はありません。紐づけした交通系ICカードやモバイルSuicaで改札を通過するだけで乗車できます。きっぷをなくす心配もなく、200円の割引も適用されるのでおすすめです。東京に行くなら「モバイルSuica」は必須と言っても過言ではないので、利用していない方はこの機会にぜひアプリをダウンロードしてくださいね!

座席は窓側や通路側の指定、または座席表で空席状況を確認しながら指定が可能です。
特定の号車に乗りたい、隣が誰もいない席がいいという方は座席表で指定しましょう。座席を指定したら申し込みは完了です。忘れずにICカードと紐づけもしておきます。
あとは、乗車日に紐づけしたICカード・モバイルSuicaで新幹線改札を通過するだけです。在来線改札口の中に新幹線改札口がある場合でも、紐づけしたICカードで入出場が可能です。山形の場合、改札がない駅もありますが、新幹線停車駅にはeチケット用の改札機が設置されていますので、そこに紐づけしたICカードをタッチして通過してください。
できるだけ安く予約するには
山形新幹線で利用できる割引は次の2つです。
- 新幹線eチケット(トクだ値1)
乗車日前日の23時50分までの申込みで割引が適用。普通車指定席のみ。 - 新幹線eチケット(トクだ値14)
乗車日14日前の23時50分までの申込みで(トクだ値1)よりもさらに高い割引率が適用。グリーン車も適用。
期間限定で販売されるチケット等を除き、年間を通して利用できるお得なきっぷは上記の2つです。「トクだ値14」のほうが「トクだ値1」よりも割引率が高くなります。注意点としては、えきねっとから申し込む「新幹線eチケット」のみが対象となります。
往復で申し込むと割引が適用される「往復割」もありますが、山形新幹線では条件(片道601キロ以上)を満たさないため適用されません。
料金表
「新幹線eチケットサービス」を利用する場合の、山形~東京駅間の山形新幹線 普通車指定席の料金です。
「トクだ値1」は5%、「トクだ値14」は30%割引が適用されます。
| 乗降駅 | 通常料金 | トクだ値1 | トクだ値14 |
|---|---|---|---|
| 新庄駅 | 12,800 | 12,150 | 8,940 |
| 大石田駅 | 12,250 | 11,630 | 8,560 |
| 村山駅 | 12,250 | 11,630 | 8,560 |
| さくらんぼ東根駅 | 12,250 | 11,630 | 8,560 |
| 天童駅 | 12,030 | 11,420 | 8,400 |
| 山形駅 | 11,250 | 10,670 | 7,860 |
| かみのやま温泉駅 | 11,250 | 10,670 | 7,860 |
| 赤湯駅 | 10,920 | 10,360 | 7,630 |
| 高畠駅 | 10,550 | 10,010 | 7,370 |
| 米沢駅 | 10,330 | 9,800 | 7,220 |
JR東日本では、「最繁忙期400円・繁忙期200円増し、閑散期200円引き」というシーズン別の料金が設定されています。
上記に掲載している通常料金は「通常期」のもので、例えば最繁忙期であれば上記価格に400円がプラスとなります。いずれのシーズンにおいても新幹線eチケットサービスの200円割引は適用されます。
JR東日本のサイトでシーズンの確認ができますが、土日は繁忙期、GWやお盆は最繁忙期、特に連休のない月の平日は閑散期に設定されています。毎年設定日は異なりますがほとんどは通常期と閑散期が占めています。
在来線と新幹線を使う方法も
えきねっとで検索する際に、「山形新幹線 つばさ」のほか、「東北新幹線 やまびこ」も候補として表示されます。

山形~東京間を直通運転する新幹線は、山形新幹線の「つばさ」のみですが、福島駅からは東北新幹線でも東京へ行くことができます。
| 「山形新幹線 つばさ」 を利用する場合 | 山形 ↓ (つばさ) 東京 |
|---|---|
| 「東北新幹線 やまびこ」 を利用する場合 | 山形 ↓ (奥羽本線) 米沢 ※福島行きの場合は乗り換え不要 ↓ (奥羽本線) 福島 ↓ (やまびこ) 東京 |
基本は乗り換え不要で直通運転をしている山形新幹線を利用するのがおすすめですが、さらに安く移動したい場合は在来線と新幹線の両方を使う方法もあります。
奥羽本線で福島まで移動し、福島から東京までは新幹線を使う場合、山形から新幹線を利用する場合と比べて約1,000円ほど安くなります。一方で所要時間が増えるため、急ぐ必要がある方は山形新幹線を利用してください。
夜行バスのおすすめ予約方法
次に「夜行バス」の予約についてご紹介します。ネットから予約するのが最安で確実です。金曜と土曜日は利用者が多いため、早めの予約が必要です。
予約サイト
おすすめは「バス比較なび」で複数の運行会社の料金を確認します。『山形 東京 バス』で検索してみてください。
現在、山形~東京間を運行するバスは、「かごたびライナー」「オリオンバス」「さくら高速バス」「JAMJAMライナー」「レインボー号」の5社で、レインボー号は山交ビル発、それ以外は山形駅前発です。※庄内方面からは別のバスも運行されています。

バスにより目的地や出発・到着時間が異なります。目的に応じたバスを選択してください。
「バスタ新宿」か「東京駅」に到着するバスがほとんどですが、中にはディズニーランドや横浜方面まで運行するバスもあります。

少ないですが、座席指定ができるバスもあります。座席指定ができないバスでも、男女が隣り合わないように女性専用のエリアが設けられています。
どのバスも所要時間はほとんど同じで、山形駅前を22時~24時の間に出発し、朝5時~7時の間に東京に到着します。
安いバスと高いバスの違い
安いバスと高いバスの違いは、主に座席の広さです。よく見る4列シートのバスは低価格帯に位置し、1席ずつ独立している3列シートのバスは料金が高めです。
現在運行されている山形~東京間の夜行バスは、「4列標準」「4列足元広め」「3列独立」の3タイプです。4列シートでも2タイプが存在し、標準タイプは縦が11~12列、足元広めタイプは縦が9~10列となっているため、足元広めタイプのほうがゆったり乗ることができます。

最も座席が広いのは3列独立シートです。1席ずつが独立し、窓側と中央にシートがあります。また、座席以外の違いとしてはトイレの有無もあります。中価格帯以上はトイレ付のバスもあり、2~3時間おきの休憩だけでは心配という方でも安心です。
バス選びのポイント
- 出発・到着時刻および出発場所と到着場所
- シートタイプ
- 仕切りカーテン
初めて夜行バスを利用する方は、主にこの3つを確認するようにしましょう。
シートタイプは、できれば「4列足元広め」か「3列独立」がおすすめです。バスによっては出発時にフルリクライニングされている(座席が後ろに倒れている)ことがあり、後ろを心配する必要がありません。

気にされる方が多いポイントとしては、「仕切りカーテン」の有無です。4列シートのバスでは、隣の座席との間にそこまでサイズが大きくはありませんがカーテンが設けられていることがほとんどです。出発後は車内が消灯され、窓カーテンも閉まった状態ですが、気になる方は仕切りカーテンの有無も確認しておきましょう。
そのほか、トイレや充電用コンセント等の有無、Wi-Fiが利用できるかなども選ぶ際のポイントになります。スマホを充電する方は、充電器も別途必要です。バスによって100VコンセントかUSB Type-A端子かのどちらかが一般的ですので、両方に対応できるようにすると安心です。
車内は適温になるように調節されていますが、どちらかと言えば低めに設定されています。
ひざ掛けを装備しているバスもありますが、上着があると安心です。また、周りが気になる方は耳栓やアイマスクも準備しましょう。
まとめ「ポイントを活用してさらにお得に利用しよう!」
ここまで、山形~東京間のおすすめの交通手段についてご紹介しました。
長距離の移動になればなるほど公共交通機関を利用するほうがお得で、山形と東京間の移動であれば新幹線が最適です。庄内方面の場合については、速さなら飛行機、移動費を抑えたいなら鉄道がおすすめです。米沢から新庄にかけては山形新幹線が走っているため鉄道でのアクセスも良好です。

予約時の割引等があれば通常価格よりも安く利用できますが、さらにお得に利用したいという方はぜひキャッシュレス決済のポイント還元も活用しましょう。クレジットカードやデビットカードはもちろん、PayPayなどのキャッシュレス決済も利用できる場合が多く、普段からコンビニ払いをしているという方やキャッシュレス決済を利用していないという方は、何か1つキャッシュレス決済の手段を持っておくと便利です。
実際の決済例を紹介すると、「かみのやま温泉~東京駅」を新幹線で利用して11,450円でしたが、ここにJRE POINTが229ポイント、楽天カードを使って決済したので114ポイントが付与され、実質11,107円で利用したことになります。今回の場合、JRE POINTは50円で1ポイント、楽天カードは100円で1ポイントが付与されています。
普段からAmazonを利用する方は「Amazon Mastercard」、楽天市場を使う方は「楽天カード」がおすすめです。今ならこのリンクから楽天カードに入会すると6,000ポイントが付与されます!
ぜひ山形と東京をお得に行き来して、帰省や旅行など楽しんでください!

