2か月で「高卒認定」を取った19歳!勉強方法や苦手な理数系を克服するためにしたこと

自分は「高校に行かない」という選択をしました。どこの学校も受験していません。そう決めたのは、中学3年生のときでした。

小学校・中学校は特に不登校というわけではなく、中学校は皆勤賞でした。勉強は得意な科目と苦手な科目がハッキリしていて、成績は下~中といったところでしょうか。そんな自分が、なぜ高校に行かず、高卒認定試験を取ることにしたのか話したいと思います。

この記事では、前半部分で高校に行かないという選択をするまでの過程、後半部分で高卒認定を取るためにした勉強についてまとめています。

なぜ高校に行かないと決めたのか

小学生の頃は…

小学生のときは、自主学習いわゆる自学が大好きで毎日気になることをノートにまとめて、長期休みでは1日で3ページ以上することもありました。小学生の頃は、理科と社会が好きで、他の教科も特に目立って悪いものはありませんでした。

「こども大百科」を開いて、例えばボウリング場で球を投げてピンが倒れて、そのピンが何本倒れたのか、そしてどうやってピンを整列するのか、球はどうやって戻ってくるのかという仕組みをまとめたり、ふと登下校中に気付いた水がたまるアスファルトとたまらないアスファルトの違いについてネットで調べてまとめたり、そんな日常で気になったことを調べてはノートにまとめるという1つの楽しみがありました。

中学生になると…

中学校に進むと、1年生の頃はほどほどに勉強もして、部活も始まり楽しい中学校生活を送っていました。

2年生になるとまずクラス替えがあり、不安と期待の初日でした。クラスは控えめに言って最高で、楽しいうるさいクラスでした。登校するのが楽しみでした。あぁ、あの頃が青春真っ最中、戻りたい。

この頃から、自転車で家の近くを探索したり、早朝に足湯に行くというのが趣味になりました。

中学生のときに撮った写真
中学生のときに撮った写真

高校に行かないという選択…

中学3年生になると、進路のことで色々話が出てきます。正直、何よりも不安だったのは受験よりも人間関係でした。高校に行って友達ができるか、仲の良い人と同じ学校に行きたい。

自分自身、周りを特に気にする性格で、口にはあまり出しませんが心の中では色々考えています。

初めは、高校に行く・行かないではなく、まあ今はいっかという考えでした。好きなパソコン関係に触れるところが希望で、ICTに力を入れている高校のオープンキャンパスには2回行きました。

行くとしたらその高校だけかなーと考えていましたが、何か物足りない。オープンキャンパスなのでいきなり難しいことをするわけないのですが、周りはローマ字や使い方で迷っている中、自分は普段通りなので何も難しいことはなく、むしろこんなにレベル低いのかと思ったくらい。

型にとらわれるのが嫌いというか、自分なりに生きたいというのが一番でした。お金の面で気にかけてしまう自分もいました。そんな中、公民の授業で地元の人口減少問題について解決するためにできることを考えて市役所の担当者にプレゼンするというものがありました。これが、地元のPR活動を始めるきっかけでした。

周りが受験勉強をする中、ドローンの資格(無人航空従事者試験)を取るため自分だけ5教科とは関係のない受験勉強をしていました。もちろん、このときには既に高校に行かない、という選択をしていました。

授業の合間にしていた無人航空従事者試験の勉強
授業の合間にしていた無人航空従事者試験の勉強

中学校を卒業してから

無人航空従事者試験に合格し、中学校卒業後は何にもとらわれず自由な生活を始めました。地元のPR活動も順調に軌道に乗り、毎日どこかしら取材に行ったり、図書館で資料を見たりする日々を送っていました。

時は進み、中学校を卒業して4年が経ちました。高校を挟まず早く社会に出たこともあり、同級生よりも大人との交流が多く、考え方や生き方も変わりました。久しぶりに同級生と話すと、同い年なのに若いなぁと感じました。

このまま地元にいて何か良いことはあるのか、将来はこうしたいと考えることが多くなり、上京しようかなと思い始めました。まずは少しでも生きるために役立つようにと、中学校を卒業するときに決めていた「高卒認定を取る」という目標のために、4年ぶりに国語や数学、公民や科学といった教科に触れました。

高卒認定を取るためにしたこと

全国的に見ても、99%近くが高等学校に進んでいます。山形県で見ると、中学校卒業者数8,768人に対して高等学校等進学者数は8,708人です。(2024年)

義務教育は中学校までですが、高校そして大学に入学するという流れが当たり前の世の中で、高校に入学しないというのは数えられるほどです。

入学しないというのは様々な理由があります。自分のように何かしたいことがある、家業を継ぐという人がいたり、中には金銭面や何らかの事情で入学したくてもできない人もいます。また、入学しても卒業前にやめてしまう、中途退学者も多くいます。全体の1%程度、全国で1万人程度が中退しています。

高卒認定って何に役立つの?

高卒認定「高等学校卒業程度認定試験」は、文部科学省が実施する国家試験の1つです。年に2回試験があり、必要数以上の科目が合格となると、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認定されます。

合格すると、大学・短大・専門学校へも入学できるようになり、また公務員試験の受験資格も得られます。注意点としては、大学などへ進学しない限りは最終学歴は中学校となり、高校卒業という形にはなりません。年間で約1万8千人が受験、約8千人が合格しています。企業でも「高校卒業程度の学力を持つ者」を採用条件としているところが増え、高卒認定だから不利になるという場面は少なくなっています。

高校に行かないから悪い、高卒認定だからだめというのではなく、高卒認定を取るという姿勢であったりその過程が重要視されます。意外と多くの人が高卒認定の試験を受けています。

2か月勉強して合格できた

ここからは、高卒認定を受けるために実践した勉強方法について紹介します。今回は、試験の約2か月前から勉強を始め、必修の6科目と理科の選択2科目合わせて8科目を無事1回の試験で合格できました。

今回の試験では、国語・地理・歴史・公共・数学・科学と人間生活・地学基礎・英語を受験しました。

基本は過去問の繰り返し

自分に合った勉強方法を見つける

  • まずは過去問を最後までやってみる
    →丸付けして間違ったところを確認する
  • 基本は何も見ずに解く
    →解きながらわからない問題は都度答えを見て理解しながら進める
  • 初めから解答を見て理解しながら進める
    →最後まで理解したら解答を見ずに再度問題を解いてみる

数字や文章が違くても、基礎は同じです。過去問から数字だけを変えた問題が出題される場合もあり、まずは自分の不得意を理解するために過去3年程度の試験問題は一通り挑戦することを強くおすすめします。問題と答えは文部省のサイトに掲載されています。

ただ、数学や英語、歴史は知識が重要でいきなり過去問は難しいと思います。何もわからない状態で過去問を解いてもしょうがないので、自分の不得意な科目については答えを見ながら、都度ネットで調べて理解してから進めると効率的です。「答えを見てから考えて理解する」自分にとってはこの進め方がベストでした。

高等学校卒業程度認定試験問題(高卒認定試験) 解答・過去問題(文部科学省HP)
高等学校卒業程度認定試験問題(高卒認定試験) 解答・過去問題(文部科学省HP)

過去問を解くときは…

  • ノートを準備する
  • 解き終わるまでの時間を計測する
  • 他の選択肢についても理解する

過去問はプリントアウトして紙媒体としても、画面上のデジタル媒体としても、どちらでも問題ありません。ただ、ノートは準備しましょう。また、試験時間を把握し、時間配分を理解することも大事です。試験時間は、1科目50分です。

特におすすめしたいのが、正解ではない選択肢についても理解することです。なぜこの選択肢は違うのかを知ることでより知識が深まり、別の形で出題されても応用が利きます。

理解するまで考える

丸付けして終わりではなく、わからない・間違った問題はしっかりと考えて理解しましょう。文部省の過去問解答に解説は載っていないので、ネットで調べたりAIを活用するのもいいと思います。

特に数学はつまづく人が多い科目だと思います。ネットで調べても同じ数字や計算式でないと理解しにくいことがあるので、参考書をおすすめします。自分は数学と英語が特に苦手だったので参考書を準備しました。参考書には過去問とその解説、実際の試験と同じ形のマークシートも付いています。

数学は大の苦手です。今回の試験を受けるにあたって最も勉強時間を費やしました。sin・cos・tan?

参考書以外に大活躍だったのが「Try IT」の動画です。苦手な科目の動画はぜひ目を通してほしいくらいです。あんな先生だったら勉強に対する姿勢が変わっていたかも。数学は適当にマークシートを埋めるという方法が通用しないので、基礎はしっかり身に付けます。数学には「ここをこうするともっと速く答えに近づく」という別の方法が使えることがあります。ただ、これは人によっては逆効果なことがあり、必ずしも省略的な考えがいちばんとは限らないので、自分が解きやすい方法を採用しましょう。

科目別の対策方法

あくまで自分の場合です。

国語大部分が文章問題のためこれといった対策はありませんが、とにかく早く読むこと!当日の時間配分に注意!
地理資料から読み取れることが多い。得意科目だったので過去問以外の対策はなし。
歴史過去問で正解した問題も含め全て他の選択肢についても理解する。朝廷・幕府などの類似した意味の言葉であったり、条約の内容はノートにメモしました。苦手科目なので、同盟の締結と失効年を合わせて確認したり、歴史系の動画を見ました。
公共法律関係や一般常識の問題が多い。過去問を基本として、歴史などと同様に他の選択肢についても調べました。
数学とにかく過去問と動画で学習。過去問以外の問題も解いておく。なんでそうなるのか、AIに聞くのもおすすめ。
科学と人間生活半分以上は科学の問題だと思った方がいい。過去問と動画で視覚的な知識として得る。
地学基礎専門知識が多いため過去問と意味を調べながら学習。初めての分野だったので、答えを見ながら進めました。
英語声に出して読みながら確認。翻訳アプリを活用して和訳も理解する。

同じ考えを持つ人は意外とたくさんいる

実際に試験を受けてみて、思っていたよりも多くの人が会場にいました。年齢層としては10代後半から20代前半がほとんどで、数学はかなり多くの人が受験していました。

大学に進学するため、就職のためなど様々な目的があると思います。自分の将来のために「高等学校卒業程度認定試験」を受験することは何も間違っていないことだと考えています。中卒だから悪い、高校を中退したから悪い、そんなことよりもそこからどのような姿勢で取り組むかが大切です。

高卒認定の勉強法としては「わからないなら答えを見てもいい、ただしっかりと理解する」「無料の動画教材(Try ITなど)を活用する」「他の選択肢も理解する」この3つが特におすすめです。過去問を基本として、苦手な科目は重点的に、参考書やインターネットを活用して学習すれば合格を十分に狙える試験です!落とすための試験ではなく、しっかりと学力があるか確認するための試験なので、焦らず挑戦しましょう!!

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