
グローブボックスにETCは使いにくい! コンソールボックスに移設して利便性向上【アクセラスポーツ】

皆さんが乗っている車、助手席のグローブボックス内にETC車載器が設置されていませんか?車の年式が古い場合や後付けした場合などにその設置方法が多いと思いますが、使いにくくありませんか?
ETCカードの抜き差し、超不便です!しかもエアコンフィルターを交換する際にコネクタを外す必要があり、コネクタも外れにくい!
今回はアクセラスポーツ(BMEFS)でグローブボックスの中に設置されていたETC車載器を、運転席と助手席の間にあるコンソールボックスの中に移設したのでご紹介します。

ちなみに、アクセラにはオプションで運転席のバイザー上に車載器を設置できるボックスがありますが、5,000円もするうえに、毎日高速道路を使う訳ではないので買いません。
今回は、できるだけお金をかけずに整備性と利便性を向上させたいと思います。

ということで、まずはグローブボックスを外し、ETC車載器の配線を確認していきます。自分が取り付けた訳ではないので、ケーブルの長さや電源の位置などを確認します。
電源は助手席のヒューズボックスから確保していました。ただ、常時電源側のヒューズの取り付け向きが逆でしたが…電源側(ケーブルが出ている方)がプラスになるように差し込むのが正しいです。テスターを使ってプラス側を確認します。

ETCは常時電源とアクセサリー電源を使用しているようです。常時電源でカードの抜き差し警告、アクセサリー電源で車載器の基本動作をするのかな。
写真中央の2か所がETCで使用している電源です。別に引っ張っている電源はフットランプとレーダー探知機です。常時電源は左側がプラス、アクセサリー電源は右がプラスでした。車種によって違う場合があるので、必ずテスターで確認してくださいね!

ケーブルは、電源が2本(常時・ACC)とアース、それとアンテナです。どれも長さは足りるようなので、移設作業を始めていきます。
センターコンソールの中にケーブルを仕込むので、コンソールを分解します。サイドブレーキのチャックをゆるめ、コンソールボックスの蓋を開けます。
内張はがしを上手く使いながら、上側に外します。コマンダースイッチの裏にコネクタがあるので、それも外します。シフトノブの部分と別に外れるので、一緒に外れそうなときはシフトノブのパネルをおさえて外します。この時、シフトノブの近くにある左右2か所の爪が折れやすいので注意しましょう。自分は折りました泣

次に、シフトノブとその前側にある小物置きも外します。
シフトノブは回すのではなく、スイッチの上側に小さいマイナスドライバーを押し込んで、スイッチの内側にある金属のクリップを引き抜くと、スポッと抜けるようになっています。パネルの部分は内張はがしを使います。小物置きは手前側に爪があるので上に引っ張ると外れます。

ここまで外したら、助手席足元の上側と下側を上手く使ってセンターコンソールまでETCのケーブルを持ってきます。
最終的に、ケーブルの長さは結構ギリギリでした。タイラップなどでまとめると整備もしやすく、綺麗になりますよ!

車載器の移設場所であるコンソールボックスですが、内側までケーブルを通す必要があるので穴を開けます。
USBやシガーソケット側のパネルです。穴はステップドリルで開けます。26mmです。

穴を開けたら、ゴムブッシングを埋め込みます。ニッパーで十字に切り込みを入れています。

ということで移設完了です!ここで注意ですが、できるだけ上側に取り付けないとケーブルが底に当たり折れ曲がり断線に繋がります。写真のようにできるだけ上にずらすか、側面側に取り付けるようにしましょう。
今回シガーソケット側のパネルに取り付けた理由としては、このパネルは独立して取り外しができ、車載器のコネクタが簡単に付け外しできるためです。

ダッシュボードもすっきりしました。これでエアコンフィルターの交換も楽になります。
取り付け後は動作確認をして終了です。ETCカードの抜き差しも運転席から簡単にできるようになりました。ダッシュボードに車載器があり困っている方、ETC車載器の取り付け場所に悩んでいる方、ぜひお試しください。※アンテナ一体型のETC車載器ではできませんのでご注意ください。
最後に補足です。今回のように整備やカスタム時にパーツの爪が折れた、劣化しているプラスチック部分が破損してしまったという場合、「プラリペア」という製品を使うことで補修や造形が可能です。今回では、センターコンソールの爪が1か所、コマンダースイッチの爪が1か所折れましたが、プラリペアで折れた部分を取り付けて問題なく使用しています。
今の車は多くのパーツが爪で固定されています。劣化で弱くなって折れたり、新品でも折れる前提で作られている爪もあります。やめてほしい。
コマンダースイッチに関しては、終了後に運転しようとしたらスイッチを押すとパネルも一緒に押し込まれることに気付き、発覚しました。あのスイッチ、上方向からの力を全て爪で受け止めている。
あれこれ、今回の作業は5時間以上かかりました。お疲れさまでした。












