県道264号をひたすら進むと、やがて砂利道へと変わる。
辿り着く先は、「泥部」
上山市の南東に位置する、人口2人の村
どろぶちくにあしをふみいれる泥部地区に足を踏み入れる
10月も半ば。前々から気になっていた泥部地区へ。
まだ午後1時だが、辺りは薄暗い。街灯などは存在しないため、暗くならないうちに集落を探索する。
集落に着くと、まずは「泥部の碑」が姿を現す。これは、離村記念碑である。当時の村民であろう、名前が刻まれている。
泥部の碑は、当時のものとは思えないほど状態が良い。しっかりと管理されているようだ。
碑に関しては、泥部の碑だけではなく、その他5つほどある。
奥に見える家屋。廃村後、そのままの状態で現在も残っている。
集落の中を歩いていると、草に埋もれた消火栓を見つけた。泥部唯一の消火栓であり、当時は珍しいものであった。
ここは山間部であり、消防車などが来るには厳しい。そのため、消火栓を設けたそうだ。
当時の物か、レコードプレイヤーがあった。
使えるかどうかは怪しいが、今でも価値がありそうだ。
2本の蛇口。これは新しい。少しだけ水が出ている。
水道の水であれば、一体誰が水道代を支払うのだろうか。
家屋の多くには家紋だろうか、はっきりと確認出来る。
どういう意味なのか気になる。
集落の探索は終了。
現在残っている家屋は、どれも状態は良好。軽く手直しすれば普通に生活出来ると思う。
もし、当時の村の様子を確認したいという方がいれば、市立図書館や県立図書館で資料を探してほしい。また、国土地理院が提供している地理院地図の年度別写真からも当時の様子を確認出来る。