【生居の七不思議】地名の由来、ある出来事とは「化け石」

下生居地区、旧宮生小学校のすぐ隣、「生居の七不思議」の1つとして有名な『化け石』
夜になると石が化けて出るという噂があった。「待って下さい」怪しげな女の声。握り飯を供えると無数の手が。
化け石の存在により、生石村から生居に変化したのである。
名称 | 化け石(ばけいし) |
住所 | 山形県上山市下生居森763-1 |
アクセス | かみのやま温泉駅より車で7分 |
駐車場 | なし |
お化け石とも呼ばれている
生居の七不思議のひとつ
「生居の七不思議」として知られる『化け石』下生居地区、旧宮生小学校のすぐ隣に位置する。
遠い昔、この付近は雑木林が茂り昼でも薄暗く、夜になると石が化けて出るという噂があった。

興味深い話
ある時、庄屋の権左衛門が夜遅く家路を急いでいると、「待って下さい、頼みがあります。私には沢山の子供がおり、食べ物が無く困っています」、闇の中から怪しげな女の声がしてきた。
権左衛門は急いで家に帰り、一俵余りの米を握り、化け石の前に供えたという。すると、どこからともなく沢山の手が伸びてきて、あっという間に握り飯を平らげて(食べて)しまった。
「どうもありがとうございます。お礼に、この石を差し上げます」「この石がある限り、子孫は永久に栄えるでしょう」そう言い残し、女は闇の中に消えていった
権左衛門は、その石を池に沈めて祀った。不思議にも、毎年いくつもの小石を生み出した。
やがて、子持ち石と呼ばれるようになり、村人は生きている石「生身の石」として村を生石村と改め、後に生居となった。