上山市の知られざる廃村「泥部」地区に足を踏み入れる

県道264号をひたすら進むと、やがて砂利道へと変わる。
辿り着く先は、過去と今が交わる不思議なところ。
名称 | 泥部地区(どろぶちく) |
住所 | 山形県上山市泥部 |
アクセス | かみのやま温泉駅より車で20分 |
駐車場 | なし |
静かに眠る歴史と風景
上山市の南東に位置する、人口2人の集落。
10月も半ば。前々から気になっていた泥部地区へ。まだ午後1時だが、辺りは薄暗い。街灯などは存在しないため、暗くならないうちに集落を探索する。
集落に着くと、まずは「泥部の碑」が姿を現す。これは、離村記念碑である。当時の村民であろう、名前が刻まれている。泥部の碑は、当時のものとは思えないほど状態が良い。しっかりと管理されているようだ。
碑に関しては、泥部の碑だけではなく、その他5つほどある。

当時のまま
廃村後、そのままの状態で家屋が残っている。
集落の中を歩いていると、草に埋もれた消火栓を見つけた。泥部唯一の消火栓であり、当時は珍しいものであった。ここは山間部であり、消防車などが来るには厳しい。そのため、消火栓を設けたそうだ。

不思議なこと
2本の蛇口、これは新しい。少しだけ水が出ている。水道の水であれば、一体誰が水道代を支払うのだろうか。
家屋の多くには家紋だろうか、はっきりと確認出来る。どういう意味なのか気になる。

この景色の行方は
集落の探索は終了。現在残っている家屋は、どれも状態は良好。軽く手直しすれば普通に生活出来ると思う。
