【田んぼに欠かせない】空気で膨らむダム?「生居川金生堰ファブリダム」の正体とは…

ダム稼働時の様子。川をせき止め、田んぼへ繋がる用水路へ水を引いている。
ダム稼働時の様子。川をせき止め、田んぼへ繋がる用水路へ水を引いている。

田んぼへ水を供給する、宮脇に位置する膨張式ダム。

ダム稼働時でも、魚の自由な回遊を実現するために専用の魚道が設けられ、生態系を守る工夫がされている。また、下流の流量を維持する役割もある。

ダムは、5月上旬~9月上旬まで稼働しています。

名称生居川金生堰ファブリダム(なまいがわかなおいせきふぁぶりだむ)
住所山形県上山市宮脇39-1
アクセスかみのやま温泉駅より車で8分
駐車場なし
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ゴムのダムってどういうこと!?

田んぼに欠かせないダムである

このダムは、田んぼへ水を供給するために、5月上旬から9月上旬まで稼働しています。

ポンプから送られてきた空気により、高さ0.9m,幅7.1mまで膨張します。

ダムのしくみ

取水口

一級河川の生居川から取水され、最大取水量は0.273㎥/sになります。用水路を通じて、田んぼへと水が供給されます。

取水口は漂流物が詰まらないように網目状になっている
取水口は漂流物が詰まらないように網目状になっている

魚道

魚の自由な回遊を実現するために、ダム稼働時は魚道が機能します。

ダム稼働時でも、下流への水が完全に無くなる訳ではない
ダム稼働時でも、下流への水が完全に無くなる訳ではない

水門開閉機

取水口の水門を操作する場所。

ハンドルを回し、水門の開閉をする
ハンドルを回し、水門の開閉をする

制御室

ダムを制御する空気ポンプがある。

制御室の裏側にある水路は、取水口から来ているもの
制御室の裏側にある水路は、取水口から来ているもの

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取材協力

上山市土地改良区